貯金をしない?現金払いに限度額?イタリアのちょっと意外な経済状況
photo by CameliaTWU
海外に出かけるとき、用意するべきものといえばクレジットカード。
私も海外へ行くときは、必要以上に日本円を現地通貨に両替して、後で損をしないよう支払いはできるだけクレジットカードで行っています。
アメリカではキャッシュレス化が進んでいて、ニューヨーカーはカードが入った小さな財布しか持ち歩かないという話を耳にしたことがあるのですが、 他の国もそんな感じなのでしょうか。
漠然とそんなことを考えていたのですが、先日5年間のイタリア駐在から帰国した友人と会う機会があり、ちょっと意外なイタリア人の金銭感覚について色々話を聞いたのでここでシェアしてみたいと思います。
イタリア人の意外な経済状況
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月収は意外に少ないけど満足度は高め?
一般的な月収ですが1,500ユーロもらっていれば、いい方なんだそう。今、1ユーロ127円くらいですから、日本円にすると20万円いかないくらいですね。
ボーナスは年に1回あればいいほうで、1か月分上乗せされて支払われるのが一般的。でも、ボーナスがないという人も多いのだとか。
そもそもイタリア人労働者の多くが個人事業主か中小企業に勤めている労働者。日本で言うトヨタや日産のような大企業に勤めているような人というのは、ごくわずかしかいません。
イタリア人の知り合いから「今月まで給料が支払われてないよ」「もう2カ月無給で働いている」なんて言われることが、日常茶飯事だったそうです。
また、夫婦揃って正社員という家庭は大都市を除いて、あまり多くないんだとか。これは日本も同じですかね。たいていはどちらかがパートなどの非正規採用。世帯の月収は2,000~2,500ユーロあれば、かなり余裕のある家庭であると言えるみたいです。
でも、実際に生活してみると「日本人のような悲壮感は感じない」のだとか。イタリア人らしく、人生を謳歌しているんじゃないの?というと、こんな答えが返ってきました。
「いや、それだけじゃなくて税金を納めずに人を雇ったり、働いたりしている違法行為が横行していることもあるんじゃないかな。若い子なんかは、雇用契約をしてもらえず雇主の財布から直接、給料をもらっているような子が多かった。妻がひどいアレルギーで皮膚科にかかったとき、保険の請求のために領収証が欲しいと医師にいったら『領収証がいるなら300ユーロ、領収証なしなら90ユーロ』と言われたくらいだからね」
これは、いわゆる地下経済というやつですね。
結婚しても親に頼っている人が多い
でも、月収1,500ユーロじゃあ、家なんて持てないよね?と思いますよね。確かにその通りで、イタリア人の夫婦は結婚するとどちらかの親と同居して同じ敷地内に家を建ててもらったり、昔購入した広い家に一緒に住まわせてもらうことが多いんだそうです。
後はなぜか電気代や水道光熱費や親が払っている、とか。
なので、親の後ろ盾がない人は本当に大変な思いをしているそうです。家賃は日本より少し安いくらいですが、車社会であり大人の人数分だけ車が必要であるため、毎月の出費もそれなり。
今の20~30代の収入で自力で家を買えるとしたら、医師や弁護士とか特殊な高収入の職業についていない限り無理なんじゃないかというのが友達の意見でした。
失業率40%?若い世代の将来が見えないイタリア
なんとか人生を謳歌しているように見えても、将来を見据えるとのんきなことばかりは言っていられない経済状況であるイタリア。
15~24歳の失業率は、なんと40%というのですから驚きです。
友人の行きつけのバールに大学の医学部に通っている女の子がよく来ていて、彼女から聞いた話なのだそうですが、医学部を出て医師になっても就職口がすぐに見つからないのだとか。
聞けばイタリアの健康保険制度というのはムッソリーニ時代に作られたもので、ちょっと変わっていて、保険証を持っていると無料で治療が受けられるらしいのです。うらやましいですね。
でもデメリットもあるらしく、保険を使って治療が受けられる大きな国立病院は町に1件ずつしかないのが基本なので、待ち時間がとにかく長いのだとか。
ちょっと話がずれましたが、何が言いたいかというと医師のポストが少ないということ。
医学部を出て、医師になっても自分の親が開業医でない限り、数の少ない国立病院のポストを目指して就職活動をしなければならないため、医師になったはいいけれど働き口がないということも多々あるようです。
その女の子は「私は親がクリニックを経営しているからいいんだけど、友達は就職口がないって嘆いてる。友達を雇ってもらえないか、親に相談しているところなの」と言っていたそう。
高齢化が進んでいる日本からしてみれば、若い医師が余っているなんてちょっと信じられないですよね。イタリアも同じように高齢化が進んでいるというのに、意外でした。
将来への備えをしない?イタリア人
友人がイタリア生活で驚いたことのひとつとして力説していたのがイタリア人は貯金をしない人が多いということでした。
子供がいる人や家を修復(あえてリフォームとは言わず(笑))するなど差し迫った予定や確固たる目的がある人などは除き、将来に備えて月々いくらという貯金をしている人が本当に少ないんだそうです。
私たちの親くらいの世代のイタリア人は堅実に貯金をして家を購入してという人がまだいたそうですが、今の時代失業率が高いことや年収が上がらないこともあり、なかなか貯金にまで手が回らないということなのかもしれませんね。
また、前述のように医療にほぼお金がかからないため、医療保険に入る人もいないそう。
医療にお金がかからないというと、どんなことが私たち日本人にはちょっと想像しにくいのですが、例えば盲腸で入院しようとも足を骨折して入院しようとも、手術代も入院費用もかからず、負担するのは一部の内服薬や食事代のみというのですから、うらやましいですね。
あれこれ病気になることを想定して、高い医療保険や死亡保障がついた保険に加入していなければ不安を覚える。そんな私たち日本人とは大違いですね。
イタリア人の日々の金銭感覚
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意外?現金支払いが少ないその理由は?
意外なことにイタリアは日本よりもキャッシュレス文化が進んでいます。「支払いはbancomat(バンコマット)で」という人が多いそうですが、これはデビットカードのこと。
大雑把なイタリア人はいくら使ったか分からない、後から請求が来るのが恐ろしいというわけでクレジットカードを使う人が少なく、デビットカードで支払いをしている人がすごく多いのだそうです。
このデビットカードはクレジットカードと同様、支払い時に機会に通して暗証番号を押すことで支払いが成立します。ブティックなどのショッピングはもちろん、スーパーマーケットもこのデビットカードで支払う人がほとんどなのだそう。
「その割におしゃべりしているからレジが遅い」と友達は怒っていましたが…。
イタリア人が毎日飲む、カフェやカプチーノのお値段は
このイタリア帰りの友人と会ったとき、夕食を共にした後近くのスターバックスでコーヒーを飲んだのですが、コーヒーのカップを手に取りながら友人がしみじみと
「日本はコーヒーが高いよなぁ」とつぶやきました。
イタリアでコーヒーといえば、小さなカップで出てくるエスプレッソを指すそうですが、このエスプレッソの値段は高くて1ユーロ、地方都市だと80セントくらいで飲めるところが多いそうです。
日本で人気のカプチーノはイタリア人は朝しか飲まないそうで、こちらのお値段も1.5 ユーロぐらいが相場。
彼は「日本にいた頃は朝食に甘いものなんて考えもしなかったけど、イタリアのカプチーノとチョコレート入りのクロワッサンという定番朝ごはんが懐かしいよ」と遠い目をしてつぶやいていました。
現金払いに限度額がある理由
海外に出かけるとき、私たち日本人にとってクレジットカードが必須になるというのは防犯上の理由でもあるのですが、実は、もうひとつクレジットカードを持っておいたほうがいい理由があります。
それは現金払いに限度額があるということ。
例えばイタリアでは999ユーロが現金で支払う限度額で、それ以上の金額はクレジットカードかデビットカードでの支払いしかできないそうです。
これはミラノやローマの高級ブランド店でも同じなので注意してください!とのこと。
これはマネーロンダリング(資金洗浄)や脱税を防ぐためのもの。EU圏内の国々の多くが限度額を設けているそうなので、出かけるときは事前に確かめておきましょう。
また、クレジットカードも必ず身分証明書(外国人観光客の場合パスポート)の提示と暗証番号の入力が求められるそうなので、出かける時は忘れずに!です。
ポイントやキャッシュバック制度などはほとんどなし
イタリアではクレジットカードを持つ人があまりいないことから、ポイント制度やキャッシュバック制度のようなものもほとんどないそうです。
ポイントを貯めるのにためにクレジットカードを選ぶと言うと、ちょっとびっくりされるそう。
ポイント大好きの私には考えられませんね!
先日、この友人のところにイタリアから同僚が遊びに来たそうなのですが、友人がクレジットカードやポイントカードなどを駆使しているところを目にして、「日本は物価が高いと思ってたけどいろんなお得な制度があるんだな」と感心していたそうです。
聞けばイタリアの消費税は20%と日本よりもずっと高め。
家賃や交通費など生活にかかるお金はイタリアより高い日本ですが、日本の方がお得にできることもたくさんあるようで、少しホッとしました!
パチンコ・パチスロにハマる友人I ~私の周りの借金をする人々①
photo by ajpscs
私の周りにいる借金をする人々~スロットにハマるI君の借金の話。
私が10代の頃はスロット全盛ブームでした。周辺ではパチスロ4号機のAタイプが流行っていて、ニューパルサーからブームははじまり、クランキーコンドルやHANABI(花火)など「それっDDT打法だ!」とかなんとかして、ビッグボーナスで400枚くらいでるやつが大流行り。
パチスロの火付け役として、パチスロライターも全盛期でガル増やアニカツなどスターも生まれましたよね。
そういった憧れのスターが語る、勝ち負けにこだわらない姿勢に感化されて、なんか出目の美しさを愛でたりとか、なんか浪漫を語るパチプロを目指す若者もいたものです。
今となっちゃ何のことはない、ただのギャンブルだから、商業紙としての存在意義とか理由をあの手この手でつけただけなんですけども。
当時はインターネットが一般家庭に普及する前、世界の中心が半径1mくらいだったころの話です。
スロットに開眼してしまったI君
そんななんか浪漫(ロマン)を感じちゃった私の友人I君は、10代からはじめたスロットが30代になってもやめられない。ん?インターネット関係なかったか。
仕事帰りはもちろん、土日も休まずスロット三昧。
I君は地元の友人なので地方に住んでいますが、パチンコにハマる人って娯楽が少ない地域に多い印象なんですよね。
彼は地方の工場に正社員として勤務していて、月給20万円なかったと記憶してます。
失礼ながら高給とは言えなませんが、実家暮らしのため特に問題はないそう、だけど余裕がある訳でもなく、スロットの収支が悪い時は友人からお金を借りているようです。
彼曰く、「いつも5万円くらい軍資金として準備しておき、突っ込む金額は多くて10万円を上限として、最大で5万円くらいを友人から借りて再勝負。これが僕のマイルール」という。論理的に自らの借金の仕組みを解説してくれました。(自己分析もしてください!)ともかくこれが借金のルーティーンのようです。
田舎だと同じパチンコ屋に友人やスロッターが集まる傾向が多くて、その場でお金を借りたり、資金を融通し合ったりすることも日常的にあります。I君も借りたり貸したりは友人間で行っているようです。
私が地元に帰ると「最近はあの店のあの台が調子イイ、あそこはコンサルが変わってダメになった」など、嬉々として語ってくれます。
さらに「貯金はないけど借金もないからトントンだけどな」と恒例のセリフで遠くを見つめます。
トントンじゃないぞ!時間を無駄使いしてるじゃないか!とは言えません。
今年になって統計が怪しいだの言われていますが、厚労省の統計によれば、2人以上の貯蓄ゼロ世帯は全国で30%前後で、近々結婚するI君世帯はまさに該当してしまう。ちょっと心配
I君は人柄もよくてスロット以外は堅実※なのにもったいない。
※車を軽にして節約中だ
しかしI君は、タネ銭が工面できなくなったらブレーキをかけられる人。金融業者にお金を借りてまではやらないようで、ただ時間を持て余している感じがあります。
繰り返しになりますが、私の実家がある地方には本当に娯楽がないので、商業施設と呼べるものも郊外の大型モールや複合型施設しかなかったりします。
寂しくなっていく駅前とは裏腹に、国道沿いにパチンコの系列店が新規オープン、朝から行列してたりするんですよね。何とも皮肉なものです。
パチンコでの借金はやめたほうがいいですが、もしカードローンやキャッシングがやむを得ない場合は、借金で失敗しないために備えておきましょう。
パチンコ、パチスロ好きなら株式投資はどうですか?
ギャンブルというのは結局は胴元がもうかる仕組みです。社会的な問題も指摘されているパチンコ屋は廃止されればいいなと思っていますが、まだまだなくなりそうな気配はありませんね。
なのでとくに地方など娯楽が少ない地域で、暇だからパチンコ屋に通っているというなら、株式投資をやるといいんじゃないかと思うんですが。どうでしょうI君よ。
ここでいう株投資は、デイトレードとかのチャート分析ではなく、企業分析を行うファンダメンタルズで1年以上を見据えた中長期の投資ですね。まだ知られていない実力のある企業を見つける攻略要素や達成感もあります。なにより経済情報への感度も変わりますから、マネーリテラシーも向上することで、世の中の見え方が変わったりとメリットはたくさんあります。
例えば確定拠出年金(iDeCo:イデコ)は税金が優遇される制度で、アメリカの401kのように「老後の蓄え(年金など)を自助努力してね」という、ある意味日本政府の意思表示なのですが、ある程度の金融知識があればこの節税できる制度は使わないと非常に損だ!とすぐに気付けます。
ちなみにこの確定拠出年金は、どこの投資信託に株の運用を任せるかを自分で選ぶ仕組みなので、実際に株に投資した知識や経験は確実に将来の自分とその家族にも役に立つんですよ。資産を作るには投資は効率的なんです。
初心者は株式投資は怖いというイメージもあると思いますが、数万円程度から投資できる企業もあるので、信用取引を行わない限り借金をするようなことにはなりません。
また考えたうえでの失敗は、ギャンブルで負けるよりも身につくことは多いです。
ということで、最後の年金の話はおまけですが、パチンコやパチスロに数万円を使うくらいなら、株の投資がおすすめです。という話でした。
昨年末にこういった文脈をI氏に伝えたところ「ふーん」と、スマホ画面から目を離さずに返事をするのでした! は、歯をくいしばれIぃぃ
※ 初心者はFX(外国為替取引)はやめましょう!
株式投資は日々勉強。失敗ももちろんあります。私の失敗談はこちら
借金をしているなら、節約生活をはじめましょう!私が実際にクレジットカードで節約しているおすすめの方法を紹介しています。
※ 補足
パチンコで何百万円の借金をしたとか聞いたことがありませんか?
私も過去にスロットをやっていた時期もありますが、パチンコやスロットで借金が数百万円とかはちょっと考えられないんですよね。
スロットは1000円単位なので負けていく過程で心が先に折れそうです。「もうやーめた」となりそうなものですが、実際に3百万円の借金※1をスロットとパチンコで作って、消費者金融のカードローンやキャッシングで首がまわらないという人もいました。
親しい人によると、この3百万円の借金の人は、何かしら疾患を抱えていて私生活にも問題があり、親族に監視されている状況とのこと。
パチンコやスロットは射幸心を煽るので、ハマる人はとことんハマってしまうギャンブル依存症が問題となっています。
「やめたくてもやめられない状態」は、本人が悪いのではありません。
行動がコントロールできなくなる精神疾患は、適切な治療で回復できます。近くの精神科に相談してみませんか?
借金相談や支援団体、全国の保健福祉センターの連絡先など、ギャンブル依存症で困った場合に有用な情報がまとめられています。
※1 消費者金融だけで300百万円借りるには、年収が900万円以上は必要なのでかなり盛っている可能性は高いですが…。本人としては借金の総額として表現していたのか、その辺は定かではありません。
キャッシュレス化で劇的な節約!私おすすめのクレジットカード利用法
(前置きが長いので先に書いておくと、私の赤裸々なクレジットカード生活を紹介して、現金主義からキャッシュレス化をするとこんなに節約できるよという内容です。)
2020年の東京オリンピック・パラリンピックを視野に、政府主導でキャッシュレス決済を本格的に推し進めはじめましたが、キャッシュレス生活してますか?
私はというと、もう何年もキャッシュレスですよ。基本的に現金払いしかできないところは避ける傾向だし、クレジットカードや電子マネーで決済できないかと、常に考えてしまうほど。
私は主にクレジットカードなんですけど、大きなメリットは小銭いらずで支払いが楽、あとはやっぱりポイント還元ですよね。
ポイントは実質現金のように利用できるので、割引と同じですから。
だからとにもかくにもポイント!高還元!!ポイントUPキャンペーン!!!には目がありません。
ただいくら私が青筋立てて力説しても、周りにいる現金主義者はなにやら面倒くさいとか複雑そうだとかでどうにも腰が重い。
日本人の現金主義は世界的に見ても筋金入りなのです。
スマホ決済は群雄割拠!まだ様子見か
キャッシュレス化としては、スマホ決済が話題を集めていますよね。
LINE Payやら楽天ペイやらもあります。各社ビジネスチャンスとばかりに、コンビニ系や通販系、キャリア系などペイペイペイペイ入り乱れていますけども
Origami Pay(オリガミペイ)ってなんですか?
スマホ決済の戦国時代さながら、いっせいにPayの覇を争っている段階なので、個人的にはまだ手出し無用のように感じています。
集めていたポイントが吸収合併されて価値が下がるようなこともありうるので、態勢が判明してからでも乗っかるのは遅くないでしょう。
どこのお店や加盟店で使えるかなど不透明なところが多いですし、多くのPayに手を出してポイントが分散しては本来の妙味が薄れます。
なので待ちましょう、Payの行く末を。
2019年初頭からはじめるキャッシュレス化はクレジットカードがいい
ということで、スマホ決済は基本待ちとしつつ、すでに利用しているサービスにスマホ決済があればそれを使うのもいいと思います。
これからキャッシュレスするよ、したいよという人には、スマホ決済が乱舞している現時点では、クレジットカードをおすすめします。
クレジットカードの歴史は長いので、1枚あれば利用できるシチュエーションも多いですし、王道のカードやポイントの使い勝手の良し悪しはすでに判明しています。
前置きが長くなりましたが、私の赤裸々なキャッシュレス生活を紹介し、こんな使い方があるんだとか、便利だとかお得なんだとか伝われば幸いです。
※ 2019年2月時点の情報です。
キャッシュレス生活とはとにもかくにもカード払い
キャッシュレス化のポイントは、一切合切をクレジットカード払いにするところからはじまります。
とくに電気代や水道代などの光熱費、スマホ料金に代表される生活する上で避けられない費用は、今すぐにクレジットカードで支払いましょう。
これらの生活費が月に1万円を超えているなら、支払方法をクレジットカードにするだけで、1%還元なら年間1200円分のポイントが少なくとも貯まります。
後述していますが、そのポイントは1ポイント1円換算で、普段買っているものと同等の商品が手にできます(相当特殊でなければ)。実質1200円の価値なので、「ポイントの使い道が微妙なんだよね」という帯に短し的なことは、私の経験上ありませんのでご安心を。
10円安くするために遠くのスーパーに行ってませんか?それもいいですが、ガソリン代や時間をかけずに、身近にもっと簡単に節約できる方法もあるんです。
参考までに、私がクレジットカードで支払っている生活費としてはこのような感じです。
- 光熱費(電気、水道、ガス)
- スマホ代
- ネットショッピング全般
- 日々の買い物(スーパーやドラッグストア)
- コンビニ(セブンはnanacoにクレカでチャージ)
- 外食
- 電車代(PASMOオートチャージ)
- 宅急便(PASMO支払い)
- ふるさと納税(楽天経由でポイントアップ)
- 生命保険や医療保険などの各種保険
すぐに思い当たるもので上記になりますが、支払いはとにかくクレジットカードにできないかを考えています。
キャッシュレス化は早ければその分だけ得できる仕組みなんです!
楽天カードが私のメインカード
そんな私のメインカードは楽天カード(ブランドはVISA)です。基本的にこの1枚を中心に利用しポイントを貯めています。
ポイント還元率は通常で1%。100円使うと1ポイントもらえて、1ポイント1円で楽天グループや提携する店舗で使えます。
ちなみに年会費無料のカードで、ポイント還元率が通常1%というのはトップクラスの水準です。これ以上の還元率を誇るカードはほぼないので、ポイント還元の一つの目安としましょう。
さらに楽天カードは、ポイントアップキャンペーンを常に何かしら行っているので、ポイントが貯まりやすいのもいいですが、ポイントが使える提携店も粒ぞろいでいいんですよね。
楽天市場があるので、もうこれだけでネット通販のほとんどの商品がポイントで交換できますし、実店舗でもマクドナルドやビックカメラなど多くの店舗でポイント利用ができます。
クレジットカードと言えば、マイルが貯まりやすいとか、あれに強いこれに強いとかありますが、普段使いのカードは年会費無料でポイント還元率1%から選べば誰にとってもベターな選択肢です。慣れてからベストを探せばいいんです。
ちなみに楽天のスマホ決済として楽天ペイがあるので、楽天カードや楽天ポイントとの循環で使い勝手は高まるはずです。なによりユーザー獲得のためのキャンペーンも大々的にやっていくでしょうし、そういった点でも楽天カードはおすすめですよ。
カード利用は落ちているお金を拾う行為だ
キャッシュレス生活で楽天カードに集中させているおかげか、私の会員ランクは最上位のダイヤモンドか、その下のプラチナです。
今はプラチナですが、これは条件にある「ポイント獲得回数」が一定数以上に及ばないからですね。これを満たすには楽天市場を繰り返し利用しなければ難しいのですが、私は基本アマゾンユーザーです(笑
会員ランクが上がるにつれて特別何かが優遇されるわけでもなく、ダイヤモンドになってもお誕生日ポイント以外のメリットを感じたことがありません。
会員ランクよりも重要なのはSPUスーパーポイントアップですね。楽天市場でのポイント還元率がよくなる仕組みがSPUポイントです。楽天のアプリや楽天モバイルなどの楽天関連サービスの利用に応じて還元率がアップする仕組みです。
通常の還元率は1%ですが、楽天サービスの利用に応じて最大15%に上がります。このSPUポイントの還元率は楽天市場での買い物時に限定されますが、商品によってはAmazonなどの競合よりもポイント分で安くなることも最近増えてきました。
SPUスーパーポイントアップは他のキャンペーンも適用されるのでさらにポイントが貯まります。
ネットショップの利用が多いなら、SPUポイントの還元率を高めることで楽天ポイントも効率よく貯まりますし、普段利用するサービスを楽天に集中させるのもありだと思いますよ。楽天経済圏で生活するのも悪くありません。
ちなみに私のSPUポイントは6倍でさらに高められる余地はありますが、サービスやモノによって使い分けしたいのでそこまで楽天に囲い込まれてはいないのが実状です。
そんなに積極的に楽天を利用していない私でも、6万円分の楽天ポイントが貯まっています。ただ意識しているのは、支払いを楽天カードに集中させているだけ。塵も積もれば大きな山になるんですね。
日常生活以外にも、歯医者や出産費用など病院でも高額な費用にはクレジットカードで支払えるものもあります。出産費用は市区町村からの出産育児一時金が支給されるので、自己負担なしでおよそ40万円分(4000ポイント)が貯まります。出産育児一時金は健康保険の加入者が対象ですが、自治体によっては国民健康保険もカード払いに対応しています。
さらに賃貸に住んでいるなら、管理会社や大家さんしだいでカード払いにも対応しているので、毎月の数万円分がポイントに。
とにかく身の回りのものでカード払いできないかを考えてみてください。
特に現金主義であればあるほどカード利用の恩恵が大きいので、私が力説するのはこういった理由があったわけです。
現金払いは損なので、今まで落としていたポイント分のお金を拾っていきましょう。
楽天カード以外でおすすめのクレジットカード
楽天カードに近いスペックのカードは多くはありませんが、年会費無料で還元率1%以上のクレジットカードは他にもわずかながらあります。
一般的なクレジットカードのポイント還元率は0.5%程度なので、ここに挙げるカードはどれもハイスペックです。
どれを選んでも失敗はないと思いますが、より満足度を高める選び方としては、普段利用しているサービスに近いかどうかで決めるのがおすすめです。
- Yahoo! JAPANカード
- リクルートカード
- REX CARD(レックスカード)
- P-one Wizカード
- dカード(NTTドコモ)
- OricoCard THE POINT(オリコカード)
- JCB CARD W
これらが候補ですが、個人的に特におすすめしたいカードを紹介します。
YAHOO!JAPANカード(ヤフーカード)
ヤフオクやヤフーショッピングなどのサービスで有名なYAHOO!JAPAN発行のクレジットカードです。
年会費無料でポイント還元率は通常で1%、Yahoo!ショッピングやLOHACOで3%になります。その他にもポイントを貯めるキャンペーンなど随時行っています。
ヤフーカートはTポイントなのでファミリーマートやガスト、吉野家、バーミヤンなど提携先も多く、Yahoo!ショッピングやYahoo!トラベルなどヤフー関連サービスが利用できるので、使い勝手も最高クラス。実店舗とネット通販どちらにも死角はありません。
100億円還元で話題になったPayPayは、ソフトバンクとヤフーによって設立された会社なので、PayPayポイントとヤフーカードの相互利用がはじまっています。
基本的に店頭でしか利用できないPayPayのスマホ決済は、Yahoo!ショッピングでも利用できるなど、今後のサービス拡大も期待大。
楽天と比べても還元率や使い勝手でまったく引けを取らない高スペックぶりで、私もカード発行を検討している真っ最中です。
すでにTポイントを貯めているなら、楽天よりもヤフーカードがおすすめです。
リクルートカード
リクルートカードは、ホットペッパーや求人広告を手掛けるリクルートが発行するクレジットカードです。
年会費無料でポイント還元率は通常で1.2%と最高クラスです。
ポイントを貯めるにはいいのですが、じゃらんやホットペッパーなど関連サービスにしか利用できないので、使い道が限定されるのがデメリットになります。
リクルートポイントはPontaポイントに等価交換できるので、ローソンやケンタッキーなど使い道が広がりますが、ヤフーや楽天に比べると利用シーンは少し見劣りしますね。
食材宅配のオイシックスとかスーパーのライフ、高島屋などもありますが、やや限定的かなという感じです。
リクルートカードプラス
実はリクルートカードには、リクルートカードプラスという史上最高水準の還元率2.0%という年会費有料のクレジットカードがありました。
還元率があまりに高すぎたため、現在は新規応募を停止している状況です。
リクルートカードプラスの所有者は、還元率もそのままに変わらず利用ができていて、何を隠そう私は今もちゃっかり愛用しています。
おかげさまでリクルートポイントとPontaポイントも結構貯まってたりするんですよね。
ということで、日常的にリクルートポイントを利用するのですが、多くはPontaポイントに交換して
- ローソンでのお試し引換券(たまに焼き鳥無料クーポンとかある
- 大戸屋やケンタッキーなどの飲食
- ポンパレモールでお取り寄せグルメ(ネット通販)
などなど、日常的にポイント利用していて、今のところ使いどころには困っていません。
あとは5000円以上の期間限定クーポンも頻繁に配っているので、ホットペッパーグルメやホットペッパービューティなど使う人は満足度高いかもしれません。
これらがピタッとハマるなら、ポイント還元率で頭一つ抜けるリクルートカードはおすすめです。
国際ブランドはVISA、MasterCard、JCBから選べますが、ETCカードも発行するならJCBのみ無料で作れます。
REXカード(レックスカード)
食べログや価格.COMを運営するカカクコムが発行するクレジットカードがREXカードです。
年会費無料で還元率は1.25%の最高クラスです。レックスカードは貯まったポイントをJデポに交換して毎月の利用額から割引できます。
ほぼ現金と同じなのでキャッシュバックに近いかもしれません。
レックスカード会員が利用できるJACCSモール経由から、ネット通販サイトで買い物をするとJデポに加えてポイントもザクザク貯まります。
例えば、JACCSモールから楽天市場に行って商品を購入すると、通常のJデポ1.25%に加えて0.5%分がもらえて、さらに楽天スーパーポイントも貯まります。
通常の高還元率をさらに高める仕組みもREXカードの強みですが、わずかながらデメリットもあります。
レックスカードのポイントは、毎月の利用金額に対して2000円ごとになるので、端数の1999円が切り捨てになります。楽天カードやヤフーカード、リクルートカードの100円につき1ポイントの付与率と比較すると、捨てるポイントが発生するのがレックスカード唯一の欠点かもしれません。
毎月一定額の無駄がありつつも余りある高還元パワーがあるので、利用金額が大きい人ほど恩恵にあずかれるクレジットカードです。
P-one Wizカード
ファミリーマートの子会社ポケットカードが発行するのがP-one Wizカードです。
年会費無料で還元率は1%です。利用金額の1%が割引される仕組みなので、P-one Wizカードなら何を買っても1%OFFと考えても変わりありません。
割引の上限はなく、100円の利用金額に応じて常に1%OFFになります。
あまり馴染みのない会社ですが東証一部上場企業なので安心感がありますし、ファミリーマート、ZOZOTOWN、TSUTAYAなどと提携してカード発行をしているので、知られていないだけで全国に約500万人の会員を抱えています。
P-one Wizカードの凄いところは、利用金額の1%OFFに加えて、1000円につき1ポイントのポケットポイントが付与されます。このポケットポイントはTポイントとの交換比率が1:5なので、1ポケットポイントでTポイントが5ポイントに交換できます。
つまりP-one WizカードはTポイントを前提にするなら実質1.5%還元と圧倒的な高還元率カードに生まれ変わります。
Tポイントへの交換も即時反映されるようになったので、使い勝手もよくなりました。
楽天カードやヤフーカードのようなポイントが大量に獲得できるキャンペーンは少ないですが、すでにTポイントを利用しているなら十分検討したい内容となっています。
法人や個人事業主でもポイントが貯まる楽天ビジネスカード
法人の代表者や個人事業主の方には、楽天のビジネスカードがおすすめです。
経営には仕入れや交際費などなにかと必要経費がかさみますが、楽天ビジネスカードなら法人やフリーランスの必要経費の決算手段としても利用できて、さらに1%のポイントがつきます。
ビジネスカードで通常1%以上の還元率はほとんどないので、これは楽天ビジネスカードの大きな強みといっていいでしょう。
楽天ビジネスカードには年会費はかかりますが、会社運営に関わる経費をまとめれば十分元がとれる還元率となっています。
さらに楽天には頻繁に開催されるポイントアップキャンペーンや、楽天市場での還元率が最大で15倍になるSPUポイントがありますが、これは楽天ビジネスカードでも有効となっているので、経費が多い人ほどポイントが貯まる仕組みです。
国内・海外の空港ラウンジが無料で利用できる、プライオリティパスも付いてくるので、出張が多いビジネスマンにもありがたい特典です。
このプライオリティパス・プレステージ会員は、通常は年会費で399ドルかかりますが、楽天ビジネスカードなら無料です。
事務処理としても、楽天プレミアムカードとセットで所有するようになるので、プライベートとビジネスシーンも切り分けられるようになっています。
個人と法人の精算処理が楽天カード1本に統合できるので、経費の計算もシンプルでスムーズになることもメリットです。
キャッシュレス生活のまとめ
現時点では、スマホ決済よりもクレジットカードのほうが、利用できる機会も多い分それだけ還元されるので、キャッシュレス化のメリットが大きくなります。
今後のスマホ決済のことも考えれば、楽天カードは楽天ペイ、ヤフーカードはPayPayという、それぞれスマホ決済としてもサービス拡大が見込めるクレジットカードの選択がいいと思います。
普段使っているサービスしだいでは、還元率が高くてクーポンが多いリクルートカード、現金同様の割引ならREXカードやP-one Wizカードがイイと思います。
私のようにクレジットカードを複数所有して、それぞれのいいとこどりもコツを掴めばおすすめですし、今回ご紹介したクレジットカードも複数所有の最有力候補となっていますので、ぜひ検討してみてください。
以上、キャッシュレス化でこんなに節約できるという話でした。
はてなブログPROを既存サイトのサブドメインで運用する方法:ドメインとサーバーが別契約の場合
独自ドメインで運用できる有料のはてなブログPROですが、設定に時間がかかったので備忘録として残しておこうと思います。
私の想定しているはてなブログの運用方法はこちら
- 既存サイトのサブドメインでブログ運用したい(既存サイトはそのままで
- ドメインとサーバーの管理会社がそれぞれ違う
というものですが、設定にコツがいるので、同じような環境で悩んでいる方の参考になればと思います。
はてなの公式ヘルプを含め、同じようなケースで解説をされているサイトはなかったので、私のように「既存サイトにサブドメインを作って、はてなブログを運用する」といった使い方は少ないのかもしれませんし、さらに言えばドメインはバリュードメイン、レンタルサーバーはエックスサーバー、それぞれ別会社で管理しています。
誰に向けて書いているんだという、限定的な環境なんですけど、そもそもこのやり方が対応しているレンタルサーバーは、有名なところではエックスサーバーしかなさそうなので、まあしょうがないかなと。
ドメインのレジストラはどこでもいいんですけどね。
それでは環境は下記の通りなので、順を追って解説していこうと思います。適宜自分の環境に置き換えてみてください。
- ドメイン:バリュードメイン
- サーバー:エックスサーバー(X10)
- 既存サイト:example.com
- はてなブログ用:blog.example.com
設定が反映されたかどうかの確認はInternet Explorer(Microsoft Edge)やFireFoxがいいと思います。Google Chromeはキャッシュが残るので、更新の前にキャッシュを削除しましょう。
設定は2つだけ
今回のようにドメインとサーバーが別会社の場合、通常のはてなの独自ドメインの設定とは異なります。
とはいえ、設定方法は以下のたったの2つです。
- エックスサーバーのDNSレコードにCNAMEを追加
- はてなの独自ドメインの設定
1のCNAME追加で独自ドメインの設定は9割終わり。単純ですが一番混乱するポイントなので、しっかり確認しながら進めていきましょう。
エックスサーバーのDNSレコードにCNAMEを追加
一番キモの部分で混乱しやすいDNS(CNAMEレコード追加)の設定です。
はてなのヘルプにある「CNAMEレコードを作成する設定例」ですが、ここはスルーします。
ドメイン登録事業者によって、CNAMEレコードの具体的な設定方法は異なります。ここでは、設定画面で入力する値の一例を示します。
まずここが第一のポイントですが、今回目指す運用方法ではバリュードメインでは何もしません。※1
CNAMEレコードの作成はサーバー側になるので、エックスサーバーのDNSレコード設定からCNAMEを追加します。
まずは、エックスサーバーの管理画面から設定したいドメインを選択して、DNSレコード設定に進みます。
DNSレコード設定に進んだら、「DNSレコード追加」タブに切り替えます。ホスト名の「blog」だけ環境に合わせて変更してください。運用したいサブドメイン名になりますが、はてな公式ではwwwとなっています。
追加をしたら「DNSレコード一覧」にあるか確認しましょう。
環境によっては「*.example.com」というAレコードがあるかも、または無いかもしれませんが、どちらでも問題ありません。
アスタリスクはすべてにマッチするという意味なので、運用次第ということになりますが、今回の設定には関係ないので気にしないで大丈夫です。
以上でDNSレコードの設定は完了です。
はてなブログの独自ドメイン化はこの段階で9割終了です。
注意!他のAレコードとMXレコードは削除しない
いくつかの解説サイトでは、「他のレコードはすべて削除しましょう」というのを目にしましたが、私のようなドメインとサーバーを別で運用しているケースでは絶対にやめましょう。
Aレコードを削除すると、既存サイトが見つからないエラーや、状況によっては復旧に時間がかかるのでトラブルの原因になりかねません。
実際に試してみましたが、想定通りエラーになってました。
はてなの独自ドメインの設定
もうひとつの設定は、はてなブログで行います。
はてなブログの管理画面にある「設定」から「詳細設定」に進むと、独自ドメインの設定項目があります。
ここにエックスサーバーで設定した「ホスト名」を入力してください。サブドメイン名ですが私はblogにしました。はてな公式ではwwwとなっています。
画面下にある「変更する」から設定を有効にしましょう。
すぐ下に「ドメイン設定をチェック」がありましたが、押してみると「ドメインの設定状況:エラーレコードが見つかりませんでした」と出るかもしれません。これはエックスサーバーのCNAMEレコードが反映されるのに時間がかかるためです。数時間から数日かかる場合もあるので時間をおいて確認してみてください。2日待っても駄目ならサーバー会社に連絡したほうがいいかもしれません。
このドメイン設定チェックが「有効」になれば、独自ドメインの設定すべて完了します。
あとは待つだけ
ドメイン設定チェックが「有効」になっても、はてなの独自ドメインにはすぐに反映されません。
実際にblog.example.comにアクセスしてみると、「このサイトは安全ではありません」と、ブラウザからセキュリティ警告が表示されます。
※ ブラウザによって画面は多少違います。
セキュリティ警告を無視してWEBページにアクセスしてみると、無料ブログ(はてなID.hatenablog.com)にリダイレクトされるんですよね。
これは独自ドメインの設定がまだ反映されていないだけなのでご安心を。
そのうち設定したblog.example.comに正常にアクセスできるようになります。しばらく待ってみましょう。
環境によって待ち時間は変わりますが、数分から数時間程度でしょうか。私の場合は30分くらいだったと思いますが、1日経っても変わらないなら、はてなのサポートに連絡して状況確認をしたほうがいいかもしれません。
ちなみに更新しても変化がない時は、Google Chromeなどはキャッシュが残るのでInternet Explorerなど別のブラウザでチェックしてみましょう!
設定したサブドメインで、はてなブログが表示されれば独自ドメインの設定は完了です。
今回の方法が使えないサーバーがある
今回のケースのように、
- 既存サイトのサブドメインでブログ運用したい(既存サイトはそのままで
- ドメインとサーバーの管理会社がそれぞれ違う
だと、主要なところでは、エックスサーバーが選択肢になります。
キモとなる「CNAMEレコードの追加」がサーバー側で必須となりますが、さくらサーバーやロリポップでは対応できません。
他社で管理しているドメインはゾーン情報を編集には対応しておりません。
ネームサーバサービスをご利用いただくことで編集が可能となります。
※「さくらのVPS」「専用サーバ」「ハウジング」等のサービスをご契約の場合、無料で使えるゾーンがございます。
ネームサーバサービスをご利用いただきゾーン情報の編集が可能となった後も、
「さくらのレンタルサーバ」へドメインを追加している場合はゾーン情報が編集できないため、一度ドメイン設定を削除する必要があります。
ドメイン設定を削除する場合は以下の手順にしたがって削除を行ってください。
さくらサーバー:他社で管理しているドメインのゾーン情報を編集する
さくらサーバーのライトプラン、スタンダードプランの管理画面を確認しても設定できそうな項目はありませんでした。
ロリポップはライトプランのみで確認しましたが、さくらサーバー同様に設定画面などは見つけられませんでした。
念のため補足しておくと、VPSサーバーなどはこの限りではありません(追記:さくらのVPSで設定できました。そのうち書くかも。)。また共有サーバーでも色々やればできるのかもしれませんが、イレギュラーな対応に時間をかけるよりも素直にエックスサーバーで運用して、ブログのネタを仕込むほうに時間を使ったほうが数段有意義でしょうから。
そういうことで、今回のようなケースではエックスサーバーのみが対応可能ということで一旦〆ますね?
基本的にはドメインを取得して、ドメインのCNAMEを編集すればサーバーなんていらないし、よくよく考えてみると少し特殊な使い方なのかなと最後の最後で思いました(遅い)。
レアなケースかもしれないけど、誰かの役に立てばいいなあ。
※1バリュードメインで管理するexample.comのネームサーバーはエックスサーバーに設定しているので、バリュードメインのDNSにCNAMEレコードを追加しても意味がないからですね。CNAMEレコードをきちんと反映させるにはバリュードメインのネームサーバーをNS1~5.VALUE-DOMAIN.COMに設定する必要がありますが、今度はそうなるとエックスサーバーを参照してくれなくなるので、既存サイトが表示されなくなります。あちらを立てればこちらが立たず~。
9980 MRKホールディングス(旧マルコ)の株主優待で得ができるか試してみた話
MRKホールディングス(旧マルコ)は女性向けの補正下着を事業の中心として開発販売している会社です。m-fitとか有名ですね。
年2回もらえる株主優待は、同じライザップグループのイデアやハピンズ(旧パスポート)などの日用雑貨も選べるので、男女問わない優待品が揃っています。
そしてマルコと言えば持ち前の優待利回りの高さから、雑誌やメディアの特集ではランキング上位の常連であり、さらに著名な優待貴族からもプッシュされる言わずと知れた優待銘柄です。
マルコの優待はポイント制で商品と引き換えできますが、1ポイント1円相当なので最小単元で2000円換算になります。これが年2回で計4000円相当ですね。
2019年2月4日時点での株価は159円、ということは優待の利回りだけでなんと25%を超えています。
総合利回り(配当+優待)で4%を超えれば買い※と言われるこの時代に、指標的に6倍優れるパフォーマンスなんですね。
※ 優待名人の桐谷さんは4%を目安にしているそうです。
4年で元がとれる計算ですから、これならかなり高い確率で優待投資は成功するでしょう。期待値がグングン上昇しませんか?
ということでマルコの優待で得はできるのか試してみました。はじまります。
いざライザップ祭り
私がマルコを購入したのはいまから1年前です。当時のライザップグループといえば、言わずもがな。赤字企業に対してM&Aをバシバシ行い、優待新設や改善をポンポン繰り出し、関連企業ともども株価も大いに盛り上がりました。ときに10%を超える高還元率の株主優待には、われわれ優待紳士(淑女)もアツくさせられたものです。
なんてったって同じライザップ傘下からも優待が選べるし、数万円の投資で利回りのイイ優待が手に入るので人気にならない理由がない。
いまでこそM&A戦略は見直されてグループ再編されてますが、当時の勢いはかなりのもので、まさに「ライザップ祭り」と言っても過言ではなかったと思います。
そんなビッグフェスティバルに乗り遅れた私は、横目でチラチラ見ていましたが、少し熱も冷め始めた2018年の2月にマルコを購入。ポチッ。
100株だけの完全な優待目的だけど「株価があまりに上がったら売っちゃおうかな」なんてね。
こまるこまるこマルコ
さてさて、購入から早くも1年経ったマルコ、優待もすでに2回もらっています。
で、肝心なのは株価ですよね。優待で得ができるかはここが全てなわけですよ。優待利回りは購入時の株価が基準なので、買ったあとに下がってたら利回りもクソもない!
それでは1年前の株価と比べてみましょう!
結果は………マイナス60%(涙
うんすっごいびっくりした!
400円で買ったのが今は約160円。4万円で買ったのが1万6千円の価値になっています。
えっと、、株って減価償却されるっけ?
もとい、チャートを見るとさらに高値掴みの人々も……合掌。明日は我が身。
傷口にNISA、泣きっ面にNISA、踏んだりNISAったり
ところで知ってますNISA(ニーサ)って?
年間に上限120万円まで非課税になる枠ですけど、配当や売却益に税金がかかりません。節税効果バッチリ!
でもその代わり損失分もスルーします。損益通算※できないんスよ。
※ 年間の収支をプラスとマイナスで相殺できる仕組みです。儲けを圧縮できるので節税効果があります。
いいですか?「株価があまりに上がったら売っちゃおうかな、えへへ」って、こんなことを言うアンポンタンもいるんですよ?だいたいからしてね株を買うときなんて上がることしか考えてませんから。
NISAにエイってしましたよワタシ。
つまり売ったら負けの戦いなんです(真顔。
それでもやっぱり優待は癒し!マルコの優待内容
すっかり不良債権化したマルコですけど、それでも年に2回の優待が唯一の癒しなのは変わりません。マルコで傷ついた心はマルコでしか癒せない。
そんな弱小優待紳士の、小さな幸せの1ページを皆様にお裾分けしましょう。
マルコの優待の魅力はまずは高利回り。さらに同じライザップグループの企業からも優待が選べます。
マルコの優待は単元株(株数)に応じてポイントがもらえる仕組みです。優待カタログから商品を選べるし、ネットから簡単に手続きもできます。
マルコの優待品
マルコの優待は力を入れているm-fitなど人気商品もラインナップされていますね。20%割引優待券もあるので、利用者には割引もありがたいでしょう。
親会社ライザップ
マルコの優待は親会社のライザップにも利用できます。カタログではライザップのトレーニングや英会話、ゴルフなどの割引にポイント利用できます。
どれも入会金への割引なので、1度限りのおまけ要素が強いかも。
イデアの人気ブランドも
日用雑貨を手掛けるイデアインターナショナルの人気ブランドBRUNO(ブルーノ)も選べます。
最低単元の100株だと2000ポイントなので、この辺りが狙い目かもしれません。
他にもチラホラあるけど…
他にもサプリやらタオルやらありますが、なんか前回よりも欲しいものが減った気がするなあ。
実質改悪か?2019年どろあわわが交換できない事案発生
一番の原因はこれなんですよ。
優待族にも人気のどろあわわがリニューアルして3000ポイントになったのです。繰り返しますが100株保有の私は2000ポイントしかないんですよ。前回までは旧バージョンもあったので2000ポイントで、「これにすっかな」とすんなり決まったのに。
これの影響で状況がガラッと変わったんですよね、なんか100株で買うメリットが減ったよ確実に。どろあわわの3000ポイントには200株持たなアカンねん。
200株は利回りは下がるけどそれでも18%もあるしで、優待の有効活用にはいいかもしれない。うーん。
交換期限がある
年2回なら優待ポイントを貯めればいいじゃない?と思うかもしれませんが、残念ながらポイント合算はできないんですね。それぞれ有効期限が決まっています。
ポイントはだいたい優待権利日から5ヶ月程度、例えば9月の優待なら翌年の2月末までのイメージです。
企業が発行するポイント失効分を金額にすると結構な額だという話もありますし、せっかくなので早めに利用しましょうね。
NISAの満期をただひたすら待つ
私とマルコの優待生活ということでしたが、結果はみごとに完敗です。
得するどころか、もう一単元(100株)買えるくらいに株価は値下がり、さらにどろあわわの件で心身ともにボロ雑巾のようになっています。
こうなったらば舵を切る方向はただ1点のみ!NISAの満期を座して待つ。この1点突破です。
NISA枠は利用してから最長5年なので、それ以降は税金もかかりますが損益も相殺できるようになります。
あと4年放置という私にとっては超長期戦略ですが、ここは潔く買ったことすら忘れたいと思います。株価も見ないので精神的にもやさしいし。
困ったもので、こう、存在をね、心のアルバムから消したとしても、年2回の優待時にまあ思い出しますけどね。それはしょうがないとして、優待品のささやかな喜びとともに、古傷もうずきますけれども、その分なにくそと仕事に精が出るものです。
…え? あと100株買えば利回りも上がるし優待内容も良くなるって?※
誰だ?そんなことを言うアンポンタンは?
※ (400円+159円)÷2 = 279円と、平均取得単価が121円も下がります!
なんだかんだでマルコの優待利回りは超魅力
まとめになりますが、2019年2月の時点で優待を狙うリスクとしては、ライザップのグループ再編時期で、本業のスポーツジムと関連性が低い企業が売却対象となっています。
マルコも補正下着という「ボディメイク」がテーマの企業。顧客の属性はかなり近く売却リスクはなさそうです。ただ優待の見直しは可能性としてなきにしもあらず。優待が株価を下支えしている側面もあるので、優待廃止はないんじゃなかなと。
リスクとしてはこのあたりになりそうです。
あとは黒字に転換できるかどうかもポイントですが、すでに増資済みで財務体質もライザップのテコ入れで筋肉質に生まれ変わっています。
現状のマルコは過度な期待で買われていたライザップ祭りも過ぎたし、優待狙いで買うのはいいと思います。私は買う時期が最悪で失敗しましたが。
単純に優待狙いなら、オススメ度は100点満点なんですよ。
前提として株価と優待内容がこのままなら4年で元が取れるので、これ以上効率性が高い投資先はないでしょう。
160円前後の株価なので下限も決まっているし、数万円のリスクを許容できる人は先に100株だけ購入して、様子見てからさらに100株追加でいいと思います。時間をずらせばリスク分散になりますから。
優待狙いならまず外せない銘柄の筆頭株です。
以上、超絶優待利回りのマルコをジャンピングキャッチして(今のところ)損した話でした。
おしまい。