9980 MRKホールディングス(旧マルコ)の株主優待で得ができるか試してみた話

MRKホールディングス(旧マルコ)は女性向けの補正下着を事業の中心として開発販売している会社です。m-fitとか有名ですね。

年2回もらえる株主優待は、同じライザップグループのイデアハピンズ(旧パスポート)などの日用雑貨も選べるので、男女問わない優待品が揃っています。

そしてマルコと言えば持ち前の優待利回りの高さから、雑誌やメディアの特集ではランキング上位の常連であり、さらに著名な優待貴族からもプッシュされる言わずと知れた優待銘柄です。

マルコの優待はポイント制で商品と引き換えできますが、1ポイント1円相当なので最小単元で2000円換算になります。これが年2回で計4000円相当ですね。

2019年2月4日時点での株価は159円、ということは優待の利回りだけでなんと25%を超えています。

総合利回り(配当+優待)で4%を超えれば買い※と言われるこの時代に、指標的に6倍優れるパフォーマンスなんですね。

優待名人の桐谷さんは4%を目安にしているそうです。

4年で元がとれる計算ですから、これならかなり高い確率で優待投資は成功するでしょう。期待値がグングン上昇しませんか?

ということでマルコの優待で得はできるのか試してみました。はじまります。

いざライザップ祭り

私がマルコを購入したのはいまから1年前です。当時のライザップグループといえば、言わずもがな。赤字企業に対してM&Aをバシバシ行い、優待新設や改善をポンポン繰り出し、関連企業ともども株価も大いに盛り上がりました。ときに10%を超える高還元率の株主優待には、われわれ優待紳士(淑女)もアツくさせられたものです。

なんてったって同じライザップ傘下からも優待が選べるし、数万円の投資で利回りのイイ優待が手に入るので人気にならない理由がない。

いまでこそM&A戦略は見直されてグループ再編されてますが、当時の勢いはかなりのもので、まさに「ライザップ祭り」と言っても過言ではなかったと思います。

そんなビッグフェスティバルに乗り遅れた私は、横目でチラチラ見ていましたが、少し熱も冷め始めた2018年の2月にマルコを購入。ポチッ。

100株だけの完全な優待目的だけど「株価があまりに上がったら売っちゃおうかな」なんてね。

天まであがれ~

こまるこまるこマルコ

youtu.be

さてさて、購入から早くも1年経ったマルコ、優待もすでに2回もらっています。

で、肝心なのは株価ですよね。優待で得ができるかはここが全てなわけですよ。優待利回りは購入時の株価が基準なので、買ったあとに下がってたら利回りもクソもない!

 

それでは1年前の株価と比べてみましょう!

 

 

結果は………マイナス60%(涙

 

びっくりした?ねえびっくりした?

 

うんすっごいびっくりした!

400円で買ったのが今は約160円。4万円で買ったのが1万6千円の価値になっています。

えっと、、株って減価償却されるっけ?

  

もとい、チャートを見るとさらに高値掴みの人々も……合掌。明日は我が身。

マルコ9980の5年チャート

傷口にNISA、泣きっ面にNISA、踏んだりNISAったり

ところで知ってますNISA(ニーサ)って?

年間に上限120万円まで非課税になる枠ですけど、配当や売却益に税金がかかりません。節税効果バッチリ!

でもその代わり損失分もスルーします。損益通算※できないんスよ。

※ 年間の収支をプラスとマイナスで相殺できる仕組みです。儲けを圧縮できるので節税効果があります。

 

いいですか?「株価があまりに上がったら売っちゃおうかな、えへへ」って、こんなことを言うアンポンタンもいるんですよ?だいたいからしてね株を買うときなんて上がることしか考えてませんから。

NISAにエイってしましたよワタシ。

 

NISAにえいっ!

 

つまり売ったら負けの戦いなんです(真顔。 

それでもやっぱり優待は癒し!マルコの優待内容

すっかり不良債権化したマルコですけど、それでも年に2回の優待が唯一の癒しなのは変わりません。マルコで傷ついた心はマルコでしか癒せない。

そんな弱小優待紳士の、小さな幸せの1ページを皆様にお裾分けしましょう。

マルコの優待カタログ

マルコの優待の魅力はまずは高利回り。さらに同じライザップグループの企業からも優待が選べます。

マルコの優待は単元株(株数)に応じてポイントがもらえる仕組みです。優待カタログから商品を選べるし、ネットから簡単に手続きもできます。

マルコの優待品

マルコの優待は力を入れているm-fitなど人気商品もラインナップされていますね。20%割引優待券もあるので、利用者には割引もありがたいでしょう。

マルコの優待品

親会社ライザップ

マルコの優待は親会社のライザップにも利用できます。カタログではライザップのトレーニングや英会話、ゴルフなどの割引にポイント利用できます。

マルコのライザップ優待

どれも入会金への割引なので、1度限りのおまけ要素が強いかも。

イデアの人気ブランドも

日用雑貨を手掛けるイデアインターナショナルの人気ブランドBRUNO(ブルーノ)も選べます。

イデアの優待品-ブルーノ

最低単元の100株だと2000ポイントなので、この辺りが狙い目かもしれません。

イデアの優待品-その他の雑貨

他にもチラホラあるけど…

他にもサプリやらタオルやらありますが、なんか前回よりも欲しいものが減った気がするなあ。

マルコの優待品-ハピンズ

マルコの優待品-サプリなどの健康食品

実質改悪か?2019年どろあわわが交換できない事案発生

一番の原因はこれなんですよ。

マルコの優待品-どろあわわのポイント

優待族にも人気のどろあわわがリニューアルして3000ポイントになったのです。繰り返しますが100株保有の私は2000ポイントしかないんですよ。前回までは旧バージョンもあったので2000ポイントで、「これにすっかな」とすんなり決まったのに。

これの影響で状況がガラッと変わったんですよね、なんか100株で買うメリットが減ったよ確実に。どろあわわの3000ポイントには200株持たなアカンねん。

マルコのポイント制-単元数と付与ポイント

200株は利回りは下がるけどそれでも18%もあるしで、優待の有効活用にはいいかもしれない。うーん。

交換期限がある

年2回なら優待ポイントを貯めればいいじゃない?と思うかもしれませんが、残念ながらポイント合算はできないんですね。それぞれ有効期限が決まっています。

ポイントはだいたい優待権利日から5ヶ月程度、例えば9月の優待なら翌年の2月末までのイメージです。

企業が発行するポイント失効分を金額にすると結構な額だという話もありますし、せっかくなので早めに利用しましょうね。

NISAの満期をただひたすら待つ

私とマルコの優待生活ということでしたが、結果はみごとに完敗です。

得するどころか、もう一単元(100株)買えるくらいに株価は値下がり、さらにどろあわわの件で心身ともにボロ雑巾のようになっています。

こうなったらば舵を切る方向はただ1点のみ!NISAの満期を座して待つ。この1点突破です。

NISA枠は利用してから最長5年なので、それ以降は税金もかかりますが損益も相殺できるようになります。

あと4年放置という私にとっては超長期戦略ですが、ここは潔く買ったことすら忘れたいと思います。株価も見ないので精神的にもやさしいし。

困ったもので、こう、存在をね、心のアルバムから消したとしても、年2回の優待時にまあ思い出しますけどね。それはしょうがないとして、優待品のささやかな喜びとともに、古傷もうずきますけれども、その分なにくそと仕事に精が出るものです。

 

…え? あと100株買えば利回りも上がるし優待内容も良くなるって?※
誰だ?そんなことを言うアンポンタンは?


※ (400円+159円)÷2 = 279円と、平均取得単価が121円も下がります!

なんだかんだでマルコの優待利回りは超魅力

まとめになりますが、2019年2月の時点で優待を狙うリスクとしては、ライザップのグループ再編時期で、本業のスポーツジムと関連性が低い企業が売却対象となっています。

マルコも補正下着という「ボディメイク」がテーマの企業。顧客の属性はかなり近く売却リスクはなさそうです。ただ優待の見直しは可能性としてなきにしもあらず。優待が株価を下支えしている側面もあるので、優待廃止はないんじゃなかなと。

リスクとしてはこのあたりになりそうです。

あとは黒字に転換できるかどうかもポイントですが、すでに増資済みで財務体質もライザップのテコ入れで筋肉質に生まれ変わっています。

現状のマルコは過度な期待で買われていたライザップ祭りも過ぎたし、優待狙いで買うのはいいと思います。私は買う時期が最悪で失敗しましたが。

単純に優待狙いなら、オススメ度は100点満点なんですよ。

前提として株価と優待内容がこのままなら4年で元が取れるので、これ以上効率性が高い投資先はないでしょう。

160円前後の株価なので下限も決まっているし、数万円のリスクを許容できる人は先に100株だけ購入して、様子見てからさらに100株追加でいいと思います。時間をずらせばリスク分散になりますから。

優待狙いならまず外せない銘柄の筆頭株です。

MRKホールディングスの株主優待情報|SBI証券

 

 

以上、超絶優待利回りのマルコをジャンピングキャッチして(今のところ)損した話でした。

 

おしまい。